夏山シーズン真っ只中ですね。
しかし夏山のハイシーズンはとても短く、来月には紅葉が始まってきます。(先日、北海道の山ではもう冠雪しました)
山は平地とは違い、とても早く季節が進みます。
登山と一言で言っても、日本にはいろんな山があります。近所の裏山から富士山まで様々です。
標高で登山の難易度が決まるわけではありませんが、標高が全体的に高い北〜南アルプスなんかはちょっと難易度が高いイメージがあって怖いという人もいるかもしれません。
しかし実際は手軽に登れる3000m峰前後の山もたくさんあります(手軽にとは言え、装備や準備はしっかりしないと危険です)。
その中で代表格は立山ですが、それはまた別の記事で書くとして、今回は燕岳で撮影した事を書きたいと思います。
燕岳は北アルプスにある標高2763mの山で、花崗岩でできた独特の山容をしています。またコマクサの群生が有名です。燕岳は「北アルプスの女王」なんて呼ばれたりしています。
今回の登山は「中房温泉〜燕岳」を1泊2日のテント泊でピストンするゆるゆる行程で行ってきました。
ただテント泊なので撮影機材もある程度厳選する必要があります。特にレンズはあれもこれもと言った感じでザックに詰めていくと、とんでもない重量になります。
この時はレンズ2本にしました。
登山前日に長野入りし、夕方には中房温泉に到着して翌日の3時までガッツリ睡眠w
そして5時に出発。
この「中房温泉〜燕岳」のルートには北アルプス三大急登の一つである合戦尾根がありますが、「本当に三大急登?」と思ってしまうくらい拍子抜けしてしまいます。また道中にある合戦小屋には名物のスイカが売っていて、みんな登山で疲れた体を癒しています。そんな自分はスイカがあんまり好きじゃないので未だにここで食べたことがありませんwww
みんなが美味しそうに食べてる表情を眺めて涼をとっています(笑)
さて、登山初日の天気はというと、あまり良くありませんでした。特に合戦小屋付近から霧雨が降ってくるという状況。燕山荘に到着した時は雨は止みましたが、ガスがかかっている状態で眺望はなく、この日は「テント設営→飯→酒→睡眠」という流れで終わりました。山頂も翌日に行くことにしました。
夜中の2時頃に目が覚め、テントのチャックを開けて空を確認すると雲の切れ間から星が。
慌てて撮影の準備をしました。ただ行く前から分かっていたのですが、月齢の関係で今回はイルカ岩と天の川のコラボは諦めていました。実際、月明かりでかなり明るかったです。
星を撮るも、上層の雲と月明かりであまり撮れず。
山の中腹辺りの光はご来光を見るため燕岳山頂に向かう登山者の灯です。
燕岳の山頂は狭く、そこで撮影したら他の登山客の邪魔になるので違う場所から日の出を待ちました。
日の出が近づくにつれ、眼下に広がる雲海が見えてきました。残念ながらご来光は上層の雲のせいで拝むことはできませんでした。
撮影を終え、自分のテントと雲海を撮影。
この時はお盆休みでテント場が混み混みでした。個人的には端っこが落ち着くので、崖っぷちギリギリにテントを設営。このテントの奥は崖なんで寝相が悪かったら終わります(笑)
アタックザックの荷物を詰め替え、燕岳山頂へ。
向かう途中に振り返って撮影。右奥に槍ヶ岳、左側には燕山荘。そしてそれを結ぶ表銀座ルート。この表銀座ルートは穏やかな稜線ルートで、アルプス入門ルートとして人気です。
登山している人なら分かると思いますが、まず槍を探してしまいますよね(笑)
山頂から燕山荘に戻り、次は燕岳山頂方面を撮影。
花崗岩特有の景観で、本当に白く美しい山ですね。アルプスの女王と呼ばれるのも分かるような気がします。
時間が少しあったので、大天井岳方面へ少し歩いていると、雷鳥が!!
実は雷鳥に遭遇するのは初めてで、今まで幾度なく北アルプス歩いているのに一度も見かけたことがありませんでした。自分の中では架空の生き物になっていましたが、やっと出逢えて実在するのだと確認できました(笑)
なんか…….遠くを見つめていますね。何を想っているのでしょうか?
エサ…..?(笑)
燕岳は比較的登りやすく、そして景色も絶景ばかりでオススメです。コマクサのピークを迎える7月頃(自分はお盆に行きましたが、ピークは過ぎていました)はさらに良いと思います!
コマクサの群生地やイルカ岩、めがね岩などにはロープが張られ立ち入りを禁止していますので、くれぐれも入らないように注意してください。
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