以前、『登山に持っていく三脚を考える』の記事を書きましたが、今回は山用に新しい三脚を2本購入したので紹介したいと思います。
〜前回の記事〜
Leofoto レンジャーシリーズ LS-254C + LH-30
1本目はLeofotoのLS-254C + LH-30の三脚と雲台がセットになった製品です。
Leofotoといえば最近有名写真家も多くの方が使用して露出が増えてきている中華製三脚です。ラインナップも多く、そして何よりも魅力なのはカーボン三脚にも関わらず、その「価格の安さ」ではないでしょうか。
以前から少し気にはなっていたので、今回登山用三脚として購入してみました。
今回はLeofotoの正規販売代理店であるワイドトレードさんが楽天に出店しているショップから購入しました。
最初はB&Hで購入を考えていたのですが、楽天での獲得ポイント(マラソン期間中など)とワイドトレードさんが発行していた10%OFFクーポンがあったので今回は楽天で購入しました。実質36,000円くらいで買えたと思います。B&Hで買うより安く入手できました。
この値段で三脚バッグ、スパイク石突、メンテナンス工具、センターポールも付いてきます。
GITZO トラベラー2型 GT2545T + GH1382QD との比較
以前から登山で使用しているジッツオのトラベラー2型と比較してみます。
まずは両者の主なスペックから。
Leofoto LS-254C + LH-30 | GITZO GT2545T + GH1382QD | |
重量 | 1.24kg | 1.84kg |
全伸長 | 1,575mm | 1,655mm |
伸長 | 1,260mm | 1,420mm |
最低高 | 140mm | 332mm |
格納高 | 520mm | 445mm |
段数 | 4段 | 4段 |
脚径 | 25/22/19/16mm | 29/25.3/21.7/18.2mm |
耐荷重量 | 8kg | 12kg |
Leofotoのほうが600gも軽いです。これは登山では大きい。またセンターポールが無いので最低高もトラベラー(トラベラーもセンターポールは取り外しできます)よりも低く構えることができます。ただ、気になるのはパイプ径。トラベラーと比べると細く、ちょっと頼りない感じがします。
実際両者を比べてみて、正直驚いたのがトラベラーの軽さでした。改めてトラベラーの素晴らしさを再認識しました。このスペックでわずか1.84kgに収まっているのはすごい。
ただLeofotoにも良い点はあります。畳んだときにトラベラーよりもスリムになる点。トラベラーはセンターポールがあるが故にちょっと嵩張ります。格納高ではトラベラーの方がコンパクトになりますが、横にボリュームがでます。ザック収納時、これが案外邪魔に感じます。その点ではLeofoto LS-254C + LH-30はザックのサイドポケットに収納しやすく、登山に持って行きやすいんじゃないかと思います。
ただトラベラーもセンターポールの取り外しはできるので、登山時には取り外して持って行くというのもアリだと思います。
Leofoto LS-254C + LH-30はザックのサイドポケットに入れやすい。
両者を伸ばして比較。
ジッツオのトラベラーはセンターポールを伸ばしていない状態です。これでもわずかにトラベラーの方が高い。でもLeofoto LS-254C + LH-30も結構高さがありますね。
続いて最低高。ジッツオのトラベラーにはグラウンドレベルセット機能があるのでセンターポールを取り外す事はできますが、面倒なので付けたままで撮りました。それを差し引いてもLeofoto LS-254C + LH-30の方が低いです。山で高山植物を撮るのはもちろん、いろんな構図に対応できそうですね。
Leofoto レンジャーシリーズ LS-223C + LH-25
次はコンパクト三脚です。こちらもLeofoto レンジャーシリーズのLS-223C + LH-25を購入しました。
こちらの商品もLeofoto LS-254C + LH-30と同じように三脚バッグや石突、メンテナンス工具が付属しています。
Velbonのミニ三脚との比較
以前使用していたVelbon ULTRA LUXi mini Ⅲと比較してみます。Velbon ULTRA LUXi mini Ⅲは生産終了品なので、似たようなスペックを持つULTRA 453miniとULTRA 553miniも比較対象に入れてみます。
Leofoto LS-223C + LH-25 | Velbon ULTRA LUXi mini Ⅲ | Velbon ULTRA 453mini | Velbon ULTRA 553mini | |
重量 | 720g | 775g | 795g | 1060g |
全伸長 | 368mm | 663mm | 608mm | 630mm |
伸長 | – | 576mm | 524mm | 538mm |
最低高 | 124mm | 149mm | 150mm | 170mm |
格納高 | 250mm | 218mm | 225mm | 244mm |
段数 | 3段 | 6段 | 5段 | 5段 |
脚径 | 22/19/16mm | 24/21/18/15/12.3/9.8mm | 24/21/18.2/15.4/12.6mm | 27/24/21/18.2/15.4mm |
耐荷重量 | 10kg | 2kg | 2kg | 2.5kg |
高さは圧倒的にVelbonの三脚が勝りますが、Leofoto LS-223C + LH-25はセンターポールが無い分最低高は一番低いですね。また耐荷重量も10kgと申し分ありません。
こちらもさっきのトラベラーと比較した場合と同じように、Leofoto LS-223C + LH-25はセンターポールが無いのでスリムになります。一方でVelbonの方はセンターポールがあるため少し横にボリュームがあります。
伸長はVelbonに軍配が上がりますね。しかし脚がかなり細くて不安を感じます。
最低高はLeofoto LS-223C + LH-25の方が低いです。かなり低いです。一応補足を入れると、Velbonの方もまだ低くはできます。センターポールの中央付近がネジ式になっていて、二分割できるようになっています。写真では面倒くさくてそのまま撮影しましたが、センターポールを分割するとその分さらに低くできます。
まとめ
いかがでしたか?今回はLeofotoの三脚を2本紹介しましたが、他にもラインナップがたくさんあるのでニーズに応えられる三脚が必ず見つかると思います。
登山での機材運搬は重量との戦いでもあるわけですが、軽いだけでなく取り回し易さなどいろいろこだわる点もあって悩みが尽きる事はないですね。
Leofotoはコスパも良いので一度使ってみて損はないと思います。
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